香を睦まじみ
コラボ中の小説版『あやし瞳の、艶姿』で香の話題が出たので、思いついた漫画です。
https://twitter.com/heikoES/status/1067341222719643648
ちょっとまじめな話になりますが、昔は着物に合わせた香を焚き込めていたそうです。
枕草子の中には、頭の中将藤原斉信が御簾に寄って話をしたために、香が移ったというエピソードが。その御簾の香りを嗅いだら、斉信を思い出してドキドキしそうです。
当然ながら恋人同士で語らえば、匂いが衣に移ってしまうもの。
藤原公任が従兄弟で新婚の藤原実資に調香を頼まれた時には、このような歌を
いにしえは契し宿のおみなえし 香を睦まじみ知りもこそすれ
匂いで私達が親しい仲だってバレちゃいますね。と冷やかしているのだそうです。
好きな紀友則の好きな歌で
君ならで誰にか見せむ梅の花色をも香をも知る人ぞ知る
誰にでも同じように匂えども、その匂いの意味を知るのは特別な人だけという。
香りというのは不思議なものです。ふと覚えのある匂いを嗅ぐと、それにまつわる記憶が蘇ってみたり。だからこそ、どのような香りをまとうかが大事にされたのかも。
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