奈倉まゆみの描きつづり

twitterのまとめ、自作のイラストや漫画、思ったことなど

2021-01-01から1年間の記事一覧

兼通と青常の話

今日は宇治拾遺物語巻十一(一)青常の事 まだ、平安装束の描き方がわからなくて調べていた頃に、記事を教えてもらったのを思い出しました。改めて読むと、あの頃にはわからなかったことがいろいろわかって、私もほんの少し成長したなと思います。 さて、今…

忘れ物の枕箱に添えまして

藤原実方、道信、公任のやりとりが好き。という話。 「忘れ物の枕箱に添えまして」 (かなり脚色しています) 妄想を加えると、実方は枕箱を玉櫛笥(玉手箱)に例えてるんですよね。 そういう歌は他にもあるのですが、ひょっとしたら、本当に乙姫様にもらった…

リプきたセリフで一コマ描く(2021.3)

リクエストをいただいたので、描かせていただきました。 陸奥にて、源重之に「ありがとう」と微笑む晩年の藤原実方 カラーversion 奈倉まゆみ@気になる堀河院 on Twitter: "#リプきたセリフで一コマ描く 陸奥にて、源重之に「ありがとう」と微笑む晩年の藤原…

恋心を捨てるために

今回は『宇治拾遺物語』巻第三 十八「平貞文本院侍從等ノ事」の話でも。 平仲こと平貞文は、好色な男で、彼に振り向かない女はおらず。そんな彼を無下にはしないのに、なかなか心をゆるさないのが本院侍従という女房。 彼女は醍醐帝の后穏子に仕えています。…

脩子内親王が隆家の屋敷に遷ったことについて

怠けてしまい、久しぶりの更新となってしまいました。 藤原行成の日記『権記』も読むのを怠けていたので、久しぶりに続きを読んでいるところです。 一条天皇が亡くなった時のことも、いろいろ感慨深いことがあったのですが、今回は、そのあとの脩子内親王が…