公任と遵子と香①
『大鏡』を読むと、円融天皇の二番目の皇后で、藤原公任の姉は、信心深く、また、羽振りがよい女性だったのだろうかと思います。 (漫画は創作です)
https://twitter.com/nakuramayumi_u/status/1262763632191913987?s=20
『紫式部日記』の中で、宮中に盗賊が入るエピソードがあります。
初めて知った時は、帝がおわす宮中に盗賊なんてと驚いたものです。
しかし、事例は何度もあったようです。
今回挙げた遵子の立后が近くなっていた頃、彼女が宮中にあがっている時にも盗賊がはいっています。また、暴漢が取り押さえられたり、建物に放火されたり、物々しい雰囲気になっていました。
当時、藤原兼家の娘詮子が円融天皇の皇子を出産していました。(のちの一条天皇)兼家陣営側は次の皇后は当然詮子と見ていたでしょうし、そうしたかったでしょう。
ひょっとしたら・・・。という見方もあるようです。
さて、漫画にも少し触れていますが、公任も遵子も薫物の名人だったらしいです。
私家集『公任集』には、妹諟子や従兄の藤原実資などとの薫物に関する歌もあり、有名さが窺えます。
『薫集類抄』というものにも少しエピソードがあります。
『薫集類抄』は、綺陽装束研究所のコーナーに掲載されているものを参考にさせていただきました。(『群書類従』にも記載) kariginu.jp/kikata/takimon →
話はここからですが、続きはまた次回に。