奈倉まゆみの描きつづり

twitterのまとめ、自作のイラストや漫画、思ったことなど

藤原道信

忘れ物の枕箱に添えまして

藤原実方、道信、公任のやりとりが好き。という話。 「忘れ物の枕箱に添えまして」 (かなり脚色しています) 妄想を加えると、実方は枕箱を玉櫛笥(玉手箱)に例えてるんですよね。 そういう歌は他にもあるのですが、ひょっとしたら、本当に乙姫様にもらった…

道兼は嫌われていたのか

前回の少し続きになります。 藤原道兼の縁組みもあり、藤原道信はいとこの藤原遠量の娘の聟になりました。 さて、この藤原道兼、道隆が亡くなったあと、めでたく関白になりました。 (この間に、道隆が息子の伊周を後継者にしようとの画策があるのですが) …

朝顔を②

先に、藤原道信と婉子女王のことを書きましたが、北の方もまた大事な女性であったのではないかと思います。 nakuramayumi-diary.hatenablog.com 正歴五年七月十一日(994年8月20日)、藤原道信は患っていた天然痘が重篤化し、亡くなったそうです。 いたうわ…

朝顔を①

正暦五年七月十一日(新暦994年8月20日)は、小倉百人一首にも歌のある藤原道信の命日です。 藤原道信の有名なエピソードと言えば、花山天皇が出家したのち、宮中を出た元花山天皇女御婉子女王に懸想していたものの、婉子女王が藤原実資の妻となってしまったた…

藤原義懐の出家

藤原義懐と寛和の変

板挟みはツライ

ぼんやり『公任集』を読み返していたら、いとこの藤原実資と婉子女王の結婚した時の歌のやり取りを見つけました。 『大鏡」に藤原道信は婉子女王に懸想していたという記事が載っています。結局、婉子女王は藤原実資を選びました。 道信と公任は仲がよかった…